『朋友』と町中華とわたし──時々、チャーハン兄さん
東京都大田区・糀谷にある『朋友』。
昭和42年創業の町中華で、もう何年も通っている。
一人でふらっと五目チャーハンを食べに行くこともあったけれど、朋友での思い出を振り返ってみると、かなりの確率でチャーハン兄さんたちがいる。チャーハン兄さんとは、日本炒飯協会の会長とぺーいち部長のお二人。
二人とも、単独行動で食べ歩くことが多い、良い意味でちょっと変わり者。(笑)自分と似ているところもあって、気を遣いすぎない距離感が居心地良いのです。
→日本炒飯協会のHPはこちら
朋友の五目チャーハンは、ふわっと焼いた玉子に、チャーシュー、ピンク色の蒲鉾がとてもかわいい。今ではSNSでもよく見かける朋友の名物だけれど、その火付け役となったのが、日本炒飯協会会長・葛飾炒飯さんのInstagramだった。
ご縁もあって、日本炒飯協会のお二人には何かしらの節目で声をかけてもらい、朋友で一緒に飲むことがよくある。
朋友で、ちゃまい

「ちゃまい」とは、日本炒飯協会が作った造語で「チャーハンうまい」を略した言葉。
チャーハンがうまい!つまり、ちゃまい。(笑)
餃子に肉だんご、レバニラ、肉天ぷら。
並々と注がれたウーロンハイを飲みながら、あれこれ話す。そして、やっぱり最後は五目チャーハン。

朋友に行く楽しみは、お料理だけじゃなく、大将と女将さんとのお喋り。
以前に『メトロミニッツ』で朋友を紹介したときにも協力していただき、それ以外にも店を訪れるたび、いろいろな話を聞かせてもらってきた。
今回、Yahoo!の記事を書くことになって、あらためてじっくり話を聞いた。
先代、店の歴史、ラーメン、チャーハンのこと、料理についてもめちゃくちゃ聞いた。
仕込みの話まで聞いて、「これは書きたい」「あれも面白い」と思ったことはたくさんあった。
でも、いざ記事を書こうとしたとき。
「なんか違う」
今回、私が書きたいのは料理のことじゃない気がした。
大将の話を聞きながら見えてきたのは、朋友という一軒の店がこの街で重ねてきた時間と、いつしか「町中華」と呼ばれるようになった、その背景だった。
